バウムカプラ® カスタマイズタイプ
製品概要
特長
- シーケンサでの制御に最適
- 銀合金点接点方式を採用しているため、安定した伝送が可能です。
接点グリースを塗布する事によりノイズの発生源となる摩耗粉が飛散しにくい方式ですので、シーケンサなどを使用した制御に適しています。 - モータ電源と制御信号を同時に伝送
- 現場のスペース、環境、電源仕様などに合わせて一品一様で製作いたします。
大容量モータの電源と微弱なアナログ制御信号の組み合わせも可能です。 - 電流100Aまで対応
- 1リング10Aまで対応。複数回路を並列使用する事で電流100Aも対応できます。
- 耐久2000万回転を実現
- 銀合金点接点方式を採用しているため、メンテナンスなしで100万回転まで使用できます。
また、100万回転ごとに接点グリースを塗布していただくと、2000万回転まで使用できます。 - 耐環境仕様にも対応
- 保護構造は現場の環境に応じて設計します。保護等級IP65まで対応できます。
また、保護カバーの材質をステンレス鋼に変更できます。耐防水性、耐薬品性に優れた構造となります。
- CC-Linkにも対応
- CC-Link対応製品もご用意しました。

製品タイプのご紹介
- ドラムタイプ(3TB)
- 従来のカーボンブラシ方式のスリップリングと同様の細長いドラムタイプです。各回路の電気特性を等しくできます。
- 小型タイプ
- 手のひらサイズの小型タイプに対応できます。ご要望に合わせて最小寸法で設計します。
- 多極タイプ(3TA)
- ディスク板を複数設けることで100点以上の仕様で、比較的軸方向にコンパクトな多極タイプ(100回路以上)に対応できます。
- 耐環境タイプ
- 耐食性を向上させるためステンレス鋼製カバーの耐環境タイプに対応できます。
保護等級IP67を実現し、密閉性に優れているため過酷な環境でも使用できます。
- 組み込みタイプ
- 既設の装置に組み込むタイプに対応できます。スペースも取り付け方法も、既設の装置に合わせて設計します。
ここにご紹介したタイプ以外でも、様々なタイプの製品をオーダーメイドで製作いたします。
他社との比較
項目 | 仕様 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
メーカ (商品名) |
エヌエスディ (バウムカプラ) |
他社A | 他社B | ー |
接点材質 | 銀合金 | カーボンブラシ | 水銀 | ー |
コンパクト性 | △ | × | ○ | カーボンタイプと比較するとスラスト方向に短くできます。 |
極数 | ◎ | △ | × | 水銀は8極ほどが限界ですが、バウムカプラは800極まで実績があります。 |
微少電流・電圧 | ◎ | × | ◎ | シリアル通信、熱電対、ロードセルなどの信号線にも実績があります。 |
大電流 | △ | ◎ | × | バウムカプラは100Aの実績があります。 カーボンブラシは火花とノイズの問題があります。 |
高速回転 | △ | ○ | ○ | 100rpm、300rpm (水銀は3000rpmが可能。) |
メンテナンス性 | ○ | × | ○ | バウムカプラは100万回転毎までノーメンテナンス。 |
特注対応 | ◎ | ○ | × | エヌエスディは一台からでも承ります。 |
銀合金接点方式による 脱ノイズ 耐久2000万回
スリップリングでは、ブラシの接触で発生する磨耗粉がノイズの発生源となります。
接触する面積が広いほど、面と面の間に磨耗粉が入り込みノイズが発生し易くなります。
エヌエスディ独自の「銀合金点接点方式」では、接触面を特殊な銀合金にすることで摩耗粉の発生を抑えています。また、あえて点接点方式を採用することで、摩耗粉を外側へ吐き出す構造になっています。
この方式により、当社のテストではメンテナンスなしで100万回転までノイズを発生させずに使用できるという結果が出ています。また、定期的に接点グリースの塗り替えを行う事で2000万回転までノイズを発生させずに使用できます。(接点グリースが乾燥しない事)
アプリケーション
充填機
各種バルブの駆動電源と駆動信号を同時に伝送できます。
多重信号伝送に最適です。
多重信号伝送に最適です。
ケーブルリール
従来のカーボンブラシ方式では、オイルミストなどの影響で接触不良になることがあります。
バウムカプラは銀合金点接点方式を採用しているため接続不良を防止できます。
バウムカプラは銀合金点接点方式を採用しているため接続不良を防止できます。
ターレット
給紙機において、テンションをコントロールするためサーボモータを使用することが多くなっています。
従来、大電流のモータ用の電源とフィードバック用の制御信号を同時に確実に伝送することは困難でした。
バウムカプラでは、この用途においてもメンテナンス無しで使用できます。
